二 (に) 位 (い) 殿 (どの) はこの有様を御覧じて、日ごろ 思し召しまうけ たる事なれ ば、. て =接続助詞 御覧じ =サ変動詞「御覧ず」の連用形、「見る」の尊敬語。 御覧になる。動作の主体である二位殿(=平時子)を敬っている。 平家物語の原文と現代語訳です。現代語訳は、分かりやすく原文に忠実な言葉遣いで表しました。平家物語は、平清盛を中心に平家の栄枯盛衰を描いています。ただし、平家物語は、あくまでも物語。史実と異なる部分もありますので、文学としてお楽しみください。 「黒=原文」・「赤=解説」・「青=現代語訳」 原文・現代語訳のみはこちら平家物語『能登殿の最期』(2)現代語訳 判官も先に心得て、表に立つやうにはし けれ ども、とかく違ひて、能登殿には組まれ ず。心得(こころえ)=ア行下二段活用の動詞「心得(こころう)」の連用形。 を =格助詞.
※前回のテキスト:「木曽大きに喜びて~」の品詞分解 ※:現代語訳:「木曾左馬頭、その日の装束には~」の現代語訳と解説 ※「祇園精舎の鐘の声〜」で始まる一節で広く知られている平家物語は、鎌倉時代に成立したとされる軍記物語です。 このテキストでは、平家物語の冒頭「祇園精舎」(祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり〜)の現代語訳・口語訳とその解説を記しています。 ※「祇園精舎の鐘の声〜」で始まる一節で広く知られている平家物語は、鎌倉時代に成立したとされる軍記物語です。 比は二月十八日酉の刻ばかりの事なるに折節北風烈しくて磯打つ波も高かりけり 舟は揺り上げ揺り据ゑて漂へば扇も串に定まらず閃いたり 沖には平家舟を一面に並べて見物す 陸には源氏轡を並べてこれを見る いづれもいづれも晴れならずといふ事なし二月十八日の酉の刻ばかり → 酉の刻は何時頃か…18時(午後6時)あまり感に堪へずと思しくて平家の方より年の齢五十ばかりなる男の黒革威の鎧着たるが白柄の長刀杖につき扇立てたる所に立ちて舞ひ締めたり 伊勢三郎義盛与一が後ろに歩ませ寄せて 御諚であるぞこれをもまた仕れ と云ひければ与一今度は中差取つて番ひよつ引いて舞ひ澄ましたる男の真只中をひやうつばと射て舟底へ真倒に射倒す ああ射たり と云ふ人もあり嫌々 情なし と云ふ者も多かりけり沖では平家が、海一面に舟を並べて見物している。陸では源氏が馬のくつわを連ねてこれを見守っている。どちらを見ても、とても晴れがましい光景である。あまりにおもしろいので、感に堪えなかったのであろうか、舟の中から、年が五十歳くらいの男で、黒革おどしの鎧を着て、白柄の長刀を持っている者が、扇の立ててあったところに立って舞いを舞った。そのとき、伊勢三郎義盛が与一の後ろに馬を歩ませ寄ってきて、「ひやう(ど)」「ひいふつ(と)」「さつ(と)」「ひやうふつ(と)」与一は体が小さいとはいいながら、矢は十二束三伏で、弓は強い、かぶら矢は浦一帯に鳴り響くほど長く鳴り響いて、ねらいたがわず扇の要から一寸くらい離れた所をひゅーっと射切った。かぶら矢は飛んで海へ落ち、扇は空へと舞い上がった。しばらくは空に舞っていたが、春風に一もみ二もみもまれて、海へ散っていった。夕日が輝いているところに、真っ赤な日論の描いてある扇が、白波の上に漂い、浮いたり沈んだりしているのを、沖では平家がふなばたをたたいて感嘆し、陸では源氏が、えびらをたたいてどよめいていた。人に二度面を向かふべからず → ひとににどおもてをむこうべからず時は二月十八日、午後六時頃のことであったが、おりから北風が激しく吹いて、岸を打つ波も高かった。舟は、揺り上げられ揺り落とされ上下に漂っているので、竿の先の扇も、とまっていない。以上、『平家物語 扇の的』原文・現代語訳と要点を紹介しました。源氏と平家が海ぞいで向かい合い、 平家は船の上に扇を的として立て、「当ててみろ」と挑発します。那須与一が海へ馬で乗り入れて、馬上から扇を狙い、源氏と平家、両軍の観衆の注目の中で的を狙うというストーリーです。扇を射抜くことができなかったら、弓を折って自殺しなければならないと思っている。(「けり」が「ける」,「たり」が「たる」,「つる」が「つれ」に変化)与一目を塞いで 南無八幡大菩薩別しては我国の神明日光権現宇都宮那須湯泉大明神願はくはあの扇の真中射させて賜ばせ給へ 射損ずるほどならば弓切り折り自害して人に二度面を向くべからず 今一度本国へ迎へんと思し召さばこの矢外させ給ふな と心の内に祈念して目を見開いたれば風少し吹き弱つて扇も射よげにぞなりにけれ 与一鏑を取つて番ひよつ引いてひやうと放つ小兵といふ条十二束三伏弓は強し鏑は浦響くほどに長鳴りして過たず扇の要際一寸ばかり置いてひいふつとぞ射切つたる 鏑は海に入りければ扇は空へぞ揚がりける 春風に一揉み二揉み揉まれて海へさつとぞ散つたりける 皆紅の扇の日出だいたるが夕日に輝いて白波の上に浮きぬ沈みぬ揺られけるを沖には平家舷を叩いて感じたり 陸には源氏箙を叩いて響めきけり 背い =カ行四段動詞「背く(そむく)」の連用形が音便化したもの. このテキストでは、平家物語の冒頭「祇園精舎」の品詞分解を記しています。 ※現代語訳:『祇園精舎』のわかりやすい現代語訳 ※「祇園精舎の鐘の声〜」で始まる一節で広く知られている平家物語は、鎌倉時代に成立したとされる軍記物語です。 平家物語『木曽の最期』の品詞分解 このテキストでは、平家物語の『木曽の最期』の「今井四郎、木曽殿、主従二騎になってのたまひけるは~」から始まる部分の品詞分解を記しています。 平家物語『能登殿最期』 ここでは、平家物語『能登殿最期』の「およそ能登守教経の矢先にまはる者こそなかりけれ〜」から始まる部分の品詞分解をおこなっています。書籍によっては「壇ノ浦の合戦」と題するものもあるようです。 現代語訳はこちら 「およそ能登守
有様 =名詞.
比は二月十八日酉の刻ばかりの事なるに折節北風烈しくて磯打つ波も高かりけり 舟は揺り上げ揺り据ゑて漂へば扇も串に定まらず閃いたり 沖には平家舟を一面に並べて見物す 陸には源氏轡を並べてこれを見る いづれもいづれも晴れならずといふ事なし 与一目を塞いで 南無八幡大菩薩別しては我国の神明日光権現宇都宮那須湯泉大明神願はくはあの扇の真中射させて賜ばせ給へ 射損ずるほどならば弓切り折り自害して人に二度面を向 … 「黒=原文」・「青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら平家物語『能登殿の最期』(1)解説・品詞分解 およそ能登(のと)の守(かみ)教経(のりつね)の矢先に回る者こそなかりけれ。おおかた能登の守教経の射る矢の正面に立ちまわる者はいなかった。 『平家物語』は、ただの軍記物ではなく、平氏の興亡を描いた叙事詩的歴史文学でもあります。 全編をつらぬく無常観が、日本人の好みにドンピシャな感じですね。 “滅びの美” ですよ。 他には、全体的に仏教思想が濃いですが、儒教色も強く表れているお話です。一度は目にしたことのあるこの冒頭・・・ 他にも中学・高校で、「富士川」「木曽の最期」「宗盛」「那須与一」「敦盛の最期」「壇ノ浦」など、古文の教科書に、 … みな =名詞. を =格助詞.
四国 =名詞. 「青=現代語訳 」 平家物語『壇ノ浦(安徳天皇の入水)』まとめ 二位殿 =名詞. 「黒=原文」・ 「赤=解説」 ・「 青=現代語訳 」 原文・現代語訳のみはこちら平家物語『壇ノ浦(安徳天皇の入水)』現代語訳(1)(2)(3). 平家 =名詞. こ =代名詞. 兵(つわもの)ども =名詞. 平家物語の原文と現代語訳です。現代語訳は、分かりやすく原文に忠実な言葉遣いで表しました。平家物語は、平清盛を中心に平家の栄枯盛衰を描いています。ただし、平家物語は、あくまでも物語。史実と異なる部分もありますので、文学としてお楽しみください。 日本語品詞分解ツールについて. 多く表示される単語を一覧表示するので、同じ言葉をどのくらい使っているか簡単に確認できます(単語出現頻度情報)。 このツールでは、 Yahoo! の =格助詞. は =係助詞. 能登殿最期 このテキストでは、平家物語の中の『能登殿最期』の「今はかうと思はれければ〜」から始まる部分の品詞分解を記しています。書籍によっては「壇ノ浦の合戦」と題するものもあるようです。 (adsbygoogle = window.ads 鎮西(ちんぜい) =名詞 の =格助詞. 「青=現代語訳 」 平家物語『壇ノ浦(安徳天皇の入水)』まとめ さるほどに =副詞.