日本人にとっては、大昔から身近な存在だった猫。長い歴史の中で、猫が出てくることわざがたくさん生まれたのも、自然なことですね。猫が出てくることわざや慣用句は、日本に限らず世界中にたくさんあります。「あってもなくても影響のないもののたとえ」。そうは言っても、感情を表したり子猫を遊ばせたり、猫にしっぽは必要ですよね。黒猫が横切ると不吉、は嘘?黒猫は世界中で幸運の象徴とされている蒸し器の中は狭くて動けないからということですが、狭い場所のたとえに「蒸し器」を出すところが、日本人にはない発想でおもしろいですね。平安時代には、ペットとして貴族に飼われるようになりますが、江戸時代初期までは繁殖することがありませんでした。「自分の目的を達成して大満足な様子。たいてい自分が満足するために傍若無人に振る舞う人を指す」。満足げにぺろぺろしている猫が想像できます。「問題が発生したら、その場しのぎのことをせず、根本から正すべきという意味。類義語に『猫を追うより皿を引け』『猫を追うより鰹節を隠せ』」。執念深い猫を追い払うより、魚を隠したほうが正解。まずは日本から見ていきましょう。有名な「猫に小判」以外にも、こんなにあるんです!ことわざや慣用句からは、長い間にその国の人々がどのように暮らしてきたかがわかる歴史が見えてきます。そのため、その国で猫がどんな存在だったのかを垣間見ることができます。「絶体絶命の窮地に追い詰められれば、弱い者でも強い者に逆襲することがあるというたとえ」。猫とねずみがセットになったことわざは、たくさんありますね。野良猫が怪我をしているのを発見したら。保護する方法、実費負担は?「他人のことを過剰に詮索するとひどい目に遭うという意味」。イギリスの音楽グループの名前にもなりました。「猫も笑ってしまうほどおかしいという意味」。猫が笑ったところを見てみたいですね。「『猫用の粥のようだ』。つまり、話や文章がさっぱりわからない、さらには無駄なことだという意味」。猫用のお粥って、よっぽどぼんやりした味なのでしょうか。ことわざ・慣用句に登場する猫は、気ままだったりちっぽけな存在だったりして、良い意味ではないことも多々あります。猫の年齢を見分ける5つのポイント。子猫、成猫、シニア猫ごとの特徴「いい話があると、それに便乗(横取り)しようとする人があるから気をつけろという意味」。泥棒猫ということでしょうか。「余計なことをして、かえって悪い結果をまねくことのたとえ」。つまり「やぶへび」。「どんな方法でも結果を出せればそれで良いという意味」。もともとは四川省の古いことわざですが、中国の政治家、鄧小平が言ったことで有名になりました。「鬼の居ぬ間に洗濯。怖い人やうるさい人がいない間に、くつろいで息抜きをすることのたとえ」。英語でも同義のことわざがあります。「犬は家人になつき、引っ越しにもついて行くが、猫は人よりも家の建物・場所になじむという意味。犬は飼い主である人間から受けた恩を一生忘れないというたとえ」。猫は犬より劣っているように言われがち。「進んで危険なことを引き受けるという意味」。ねずみたちが猫に鈴を付けて猫が来たことを知ろうとするが、その鈴を誰も付けたがらなかったという童話が元になっています。「ペラペラとよくしゃべるものに限って、口先だけで実行に移さないという意味。よく鳴いている猫は、あまり鳴かない猫に比べてねずみを捕まえないことから」。ねずみ捕りの名猫は、口数が少ないのですね。「非常に仲が悪いことのたとえ」。日本では「犬と猿」ですが、フランスでは「犬と猫」なのですね。だけど結局は、古今東西を問わず、すぐそばにいる親しみやすい生き物として愛されてきたのですね。ことわざは、「取らぬ狸の皮算用」など、短い言葉で人生の教えや心理を表すもののこと。また、慣用句は、「足が棒になる」など二つ以上の単語でできていて、元の意味とはまったく違う意味になるもののことを言います。「正直なふりをすること。見た目は蒸し器の中で寝ている猫のように誠実そうだが、本当はずるい」。英語のことわざや慣用句にも、猫が出てくるものがたくさんあります。中国との交流が盛んになった奈良時代、中国から日本にやってくる船には猫が乗せられていました。船の中でねずみに仏教の経典を食い荒らされないようにするためです。「猫を嫌う人は、人を支配したり、思い通りに動かしたりするのが好きだからという意味」。自由を好む猫を支配しようとするのが間違いなのですね。
ねずみを捕らせるために、よその家から借りてきた猫ちゃんが、環境の変化に警戒しておとなしくなってしまった様子から使われ始めたようですよ。一方で、犬は「三日飼えば三年恩を忘れない」そうです。そういえばワンちゃんには「忠犬」という言葉がありますが、「忠猫」という言葉はありませんよね。動物が登場することわざは色々ありますが、中でも猫に関するものは結構多いと思いませんか?「ボクたちが可愛いから、人間がマネして被りたくなるんだニャ!」という声が聞こえてきそうですね。今回紹介したもの以外にも猫に関することわざはまだまだあります。時には、これらを会話の中にとりいれて、さりげない猫好きアピール?をしてみるのも楽しいかもしれませんよ!ご存知のように、猫ちゃんには、寂しがり屋で甘えん坊な一面とわがままで気まぐれな一面があります。また、何かのきっかけでスイッチが入ると引っ掻いたり噛みついたりして暴れてしまうことも。高いところから落ちても上手に着地できるなど、猫ちゃんの優れた身体能力から「死なないイメージ」「何度でも生まれ変わるイメージ」が定着したものと思われます。「豚に真珠」「馬の耳に念仏」と同じ意味ですね。「小判」という言葉はちょっと古すぎるので、「猫に諭吉」などと置き換えた方が分かりやすいかもしれません。猫のひげ袋、ウィスカーパッド。ふくらむ理由や役割をぷにっと解説猫の年齢を見分ける5つのポイント。子猫、成猫、シニア猫ごとの特徴そういえば、「女心は猫の目」(女心は変わりやすいという意味)ということわざもありますね。「女性と猫は似ている」と感じるのは世界共通の認識なのでしょうか。猫の手を借りる場合は、猫ちゃんがリラックスしている時を狙って慎重にしたいものですね。ヒゲが湿気で重く感じられたり、むずがゆさを感じたりすると猫ちゃんが気になって顔を何度もこすります。それを観察した人が「いつも以上に顔をゴシゴシこすっていれば、そろそろ雨が降るサイン」ととらえたようです。昔から人間の身近で暮らしてきた猫だからこそ、その習性や体の特徴が「様々な知識や教訓のわかりやすい例」としてとりあげられてきたのでしょう。これはわりと信憑性のあることわざで、猫のヒゲが敏感なセンサーになっていることと関係しています。また、被りたければいつでも手軽に被れて、しかもお肌しっとり、保湿効果もある「猫ちゃん顔の美容マスク」もあります。(←突然の来客に注意!)猫の癒し効果は科学で証明されてる!猫と暮らすと幸せになれる理由従って、「猫の手も借りたいほど忙しいから手伝って!」というような頼み方は、相手に対して失礼に当たってしまいます。間違って使わないように気をつけたいですね。なぜなら、ツンデレで自由気ままなところが猫ちゃんの魅力なのですから。 猫は英語で「cat」ですがスラング英語だと「kitty」「pussycat」などと言います。また、猫に関連する英語のことわざ・慣用句もあり、鳴き声の表現も日本とは違います。 犬や猫に、大好物である肴の番をさせるのは無理というもの。 英語の類義のことわざ 英語ではオオカミや猫にかわることわざがあります。 To set the wolf to keep the sheep. 誰も知らない世界のことわざ - エラ・フランシス・サンダース - 本の購入は楽天ブックスで。全品送料無料!購入毎に「楽天ポイント」が貯まってお得!みんなのレビュー・感想も満載。 Send not a cat for lard. まずはロシアから。 そしてことわざに動物が登場するのは、何も日本だけではないらしい。 今回は世界中のことわざの中から、とりあえず猫にちなんだ面白いものを紹介したいと思う。 ロシアの猫ことわざ. 実は、猫の登場することわざは世界中にあります。 たとえばイギリスのことわざ「The cat shuts its eyes when it steals cream. 猫の「ことわざ」と「たとえ」をしらべてみた 今回は、猫が含まれる慣用句をまとめてみました。 猫のたとえ(慣用句)まとめ 猫よりもイヌの方が古くから人間と関わりを持っていますが、 日本の動物の中でもっとも※慣用句が多いのは「猫」に関するものといわれています。
洋の東西を問わず、猫に関することわざはたくさんあります。猫が出てくる世界各国のことわざと慣用句を集めました。ことわざからそれぞれの国で猫がどんな存在だったのかがわかります。猫に小判だけじゃない、猫に関する上手いこと言ってることわざを紹介。 猫が出てくることわざ 大昔から人間と猫は人間社会で共存していますから、猫でたとえた言葉(ことわざ、慣用句)はいっぱいあります。きっと何かの時に役に立つと思いますので読んでみてください。 (猫はクリームを盗む時に目をつむる) 」は、「悪いこと」と分かっているのに、ついやってしまうような状況を表しています。 取材・文/柿川鮎子 犬と猫、どちらも素敵なパートナーです。身近な動物として、ことわざや四字熟語、慣用句などに用いられてきました。手元にある辞書に載っている犬のことわざは33(狗を含めて38)、猫が98と、圧倒的に猫の方が多くなっています。 前回は猫に関することわざをご紹介しましたが じつは海外にもたくさん存在します。 その国ならではの言い回しや文化が感じられる ユニークなことわざを集めてみました。 暗闇では猫はみな灰色(アメリカ) どんなに毛並みが美しくても 暗闇のなかではどんな猫も灰色に見える。