ツイート. 誰かにとっての本当の幸せは何か、一人一人の声に耳を傾けてることの必要性を、『BNA』は教えてくれている。そしてピンガは、ロゼ市長のいる市庁舎めがけて空から突撃しようとする。その動きを察知していた士郎はピンガの飛び乗りこれを阻止する。それでも、ピンガは士郎を振り落とすことに成功。これを助けようとしたみちるは火事場の返信能力を発揮し、飛行能力を獲得、士郎を助け出す。なんとかピンガを抑え込んだ二人は、ピンガがかつては獣人の人権活動に取り組み、結果渡りができなくなってしまったという過去を聞く。“マイノリティ”とは言うものの、特定の属性で全ての人を一括りにできることはない。人々を「アジア人」や「女性」といった言葉で分類することはできても、それらの人々を属性によって一括りに語ることは決してできない。そして、『BNA』という作品は、「マイノリティだから強い」とか「マイノリティだから美しい」といった、一見肯定的に見える偏見も含めて、獣人たちを一括りにして語ることを繰り返し否定してきた。この問題は、士郎が「渡り鳥獣人問題か」とつぶやいていたように、獣人たちの中では共有されている問題だ。なんとか権利を獲得してきた獣人の中のマジョリティたちは、残されたこの問題に対処しきれていない。獣人とて一枚岩ではないのだ。権利を認められていない頃の獣人からすれば、「獣人に人権を」というのは至極当然の要求だったはずだ。だが、渡り鳥の獣人たちのように、種族によっては人間界のルールに適さないグループも存在する。それでも“獣人”という括りでルールを強制された渡り鳥獣人たちは、銃を向けられ続けてきたのだ。【ネタバレ解説】『BNA ビー・エヌ・エー』第7話 ピンガが求める権利の正体【あらすじ・レビュー・感想】その頃、みちるはピンガの背中に乗って大空を飛び回っていた。風の捕まえ方は「獣人なら身体で覚える」と語るピンガ。先祖代々渡り鳥として“渡り”をやって生きてきたというが、獣人達に人権が認められると、渡りが禁止されたのだという。鳥の獣人たちも国境を越えるためにはパスポートを取って出入国の手続きを取らなければいけないのだ。アニメ『BNA ビー・エヌ・エー』はフジテレビ「+Ultra」にて放送中。今回は、第6話「Fox Waltz」に続いて、またもや重要な新キャラが登場する第7話「Easy Albatross」のあらすじとテーマを見てみよう。と、ここでなずながその姿を“翼ある銀狼”に変え、アランを救い出す。クリフ・ボリスが銀狼を讃える中、ピンガと士郎は享禄してメテオールを捕獲する。市民の歓声に包まれ、「この声を無視できるのか」とボリスに詰め寄られたアランは「参ったな」と呟くが、その顔は涼しげだ。一方、市長のロゼは銀狼教団について調査を続けていた。銀狼教団は元はおとなしい宗教団体だったが、クリフ・ボリスの加入後、急速に拡大したのだという。銀狼教団の定住を許可したロゼだが、そこに現れたシルヴァスタ製薬の会長・アランが教団の定住許可を覆してしまう。そして、ピンガはもう一人、鳥の獣人がアニマシティに紛れ込んでいることを告げる。金をもらえばなんでもすると言うその獣人の名はメテオール。ドリンク屋でアランにドリンクを売っていた獣人だ。メテオールは銀狼教団と面会しようとしていたアランを上空から連れ去る。そして、現実世界に生きる私たち人間も、杓子定規な価値観で“権利”という言葉を捉えていないか、今一度向き合う必要がある。真剣に向き合うことができれば、権利の議論において「平等にするなら〇〇も我慢しなきゃいけないんだぞ!」などという主張はできなくなるだろう。バーで封筒と引き換えに何かを受け取ったピンガは、ロゼ市長が銀狼教団の受け入れを拒否したというニュースを目にしていた。銀狼ことなずなはこの決定に対して信者を率いてデモンストレーションを行う。 さぁ、人類の礎となれ。はいどうも、ロシアスキーです!今回で『bna ビー・エヌ・エー』の記事は第9話となりますね。なんでしょうか。前回以上に物凄いネタばらしが襲い掛かってきましたけれども!まずは落ち着いて語っていくことに致しましょう! 「BNA ビー・エヌ・エー」第1話から第6話ネタバレ感想 TRIGGER最新作がNetflixで先行配信!! 2020/3/24 2020/5/8 Netflix, アニメ なお、ロゼと士郎の物語は、小説『BNA ZERO ビー・エヌ・エー・ゼロ まっさらになれない獣たち』でも描かれている。今回明らかになった獣人たちの歴史は、ひとえにみちるが「知らない」ということを認め、「知りたい」と歩み寄った結果、同じ歴史を見てきたロゼの口から語られた言葉だった (タイトルにある「Mole Rat」とはハダカデバネズミのことで、ハダカデバネズミ獣人のロゼが語るということが第8話のポイントになっている)。ある日突然いなくなり、銀狼教団の教祖として舞い戻ったなずな。果たしてなずなの身に何があったのか。みちるは次になずなと向き合う。第二次世界大戦末期の獣人への人体実験は、ユダヤ人への迫害を題材にしたものだろう。アウシュヴィッツをはじめとする強制収容所では、ナチスドイツによる非人道的な人体実験が横行していた。その内容は、麻酔なしでの神経の移植や被験者をわざとマラリアに感染させる実験など、目を覆いたくなるものばかりだ。士郎とその一族は殺され、士郎はその遺体を一族の遺体とともに放置された。その時、2,000人の獣人たちの血が士郎に力を与え、それ以来自分は不死身になったと、士郎は信じている。士郎は人間の将軍を追ったがその姿を見つけることはできず、後に残ったのは人間の死体の山だった。士郎は復讐の虚しさを知り、以来、獣人たちの守護者として生きてきたのだという。【ネタバレ解説】『BNA ビー・エヌ・エー』第8話 ホロコーストと士郎の秘密【あらすじ・レビュー・感想】士郎は同じように非道な光景に直面したのだろう。その時の怒りは計り知れない。残虐な人間たちを憎むようになるのも無理はない。みちるは士郎が背負った歴史に想像が及ばず、士郎が人間に対して偏見を持っていると思い込んでいた。アニメ『BNA ビー・エヌ・エー』はフジテレビ「+Ultra」にて放送中。第8話「The Mole Rat Speaks」では物語はいよいよ佳境に。そして、ある秘密が明らかになる。そのあらすじを見てみよう。みちるは矢場を止めようとする士郎を助け、チームプレーで矢場を郊外まで連れ出す。だが、どんどん力を増していく矢場に、士郎は身体に穴が開くほどの傷を負ってしまう。みちるは応戦するが矢場に捕まり、絶体絶命のピンチを迎える。第7話で銀狼教団の教祖であるなずながシルヴァスタ製薬のアラン会長を助けたことで、ロゼ市長とアランはアニマシティで教団を受け入れることを確認していた。一方、シルヴァスタ製薬の研究者はアランに「獣因子の不活性化」についての報告を行っていた。ロゼが士郎に出会ったのは、第二次大戦末期のヨーロッパ。人体実験を繰り返されていた獣人たちを助けたのは銀狼こと士郎だった。人体実験の惨状を目の当たりにした士郎は再び人間たちを皆殺しにするが、それ以降、士郎は自分の力を恐れ、その力を封じるようになった。 『bna』第8話のあらすじと解説は以下の記事から。 いっしょに読みたい記事! シェアする.
ライター 齋藤 隼飛; 更新日 2020.06.23 【ネタバレ解説】『bna ビー・エヌ・エー』第8話 ホロコーストと士郎の秘密【あらすじ・レビュー・感想】 2020.05.26 【ネタバレ解説】『BNA ビー・エヌ・エー』第8話 ホロコーストと士郎の秘密【あらすじ・レビュー・感想】 Contents. スタジオTRIGGERの最新作 「BNA ビー・エヌ・エー」 その後半の7話から12話が、Netflixで先行配信された 放送延期が多発している今のご時世 全話が予定通りに見られ …
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