ハートン動物病院は、大阪市都島区にある犬猫専門の動物病院です。フィラリア症(犬糸状虫症)、ノミ・マダニ、混合ワクチン、狂犬病ワクチンなどの予防、避妊去勢手術についてご案内しております。 ノミやダニからペットを守るには定期的な対策が必要です。ノミの被害が多いのは3月後半から11月までです。また、大阪でマダニの被害があるのもこれとほぼ同じ期間です。少なくともこの期間はノミ・マダニの予防が必要になります。マダニは野外で付着するために、この期間以外の時期に寄生されることはありませんが、ノミは動物が集まる暖かい場所であれば真冬でもうつる可能性があります。そのような場所によく連れて行くのであれば、一年を通しての予防が必要です。ノミやマダニの寄生は、刺された場所に皮膚炎を起こす以外にも様々な問題を起こす可能性があり、それらの中には人間にも感染する感染症も含まれます。フィラリア症は、蚊の刺し傷から感染した小さな幼虫が体内を移動しながら成長し、最終的には心臓(肺動脈)に15~30cm程度の大きさの成虫となって寄生するという病気です。この病気は、蚊によってうつされるちいさな虫が、成虫へと成長してしまう前に駆虫することで予防できます。飛んでいる蚊がいつでもフィラリアをうつすわけではなく、感染が成立するには一定の気温条件が必要になります。この特徴を利用して、フィラリアに感染する恐れがある期間を気温から推定することができます。この方法によれば、大阪の感染期間は、毎年5月中に始まり11月中に終了しています。フィラリア予防薬は蚊に刺された後に駆虫をするお薬ですので、予防薬の投与が必要になる期間は、この感染期間から1ヶ月遅れの6月から12月までとなります。当院では開始時期に少し余裕をもった5月下旬からの予防開始を推奨しています。フィラリア症にかかった状態で予防薬を飲むと、副作用がおこる可能性があります。そのため、毎年フィラリアの予防を開始する前には、フィラリアに感染していないかどうかを確認する血液検査を実施しています。手術が終わったら麻酔を切ります。目が醒めてきたら気管チューブを抜きます。ある程度覚醒したら入院室へ移動して観察を続けます。当院では、原則として狂犬病ワクチンと混合ワクチンの同時接種は行っておりません。添付文書の記載どおり、狂犬病ワクチンの後は1週間以上、混合ワクチンの後は4週間以上の間隔をあけて他のワクチンを接種します。乳腺腫瘍の発生率は、未避妊犬の発生率を100%とした場合、以下のように報告されています。錠剤、おやつタイプ、スポットタイプ、注射などがありますが、当院では主に錠剤とおやつタイプを使用しています。ノミ・マダニとフィラリアが一度に予防できる、おやつタイプのお薬も発売されました。自宅周辺からあまり遠くへは連れて行かない場合は、すべての子犬に対して接種が推奨されている、ジステンパー、アデノ、パルボの3種類を網羅している5種混合ワクチンを選択しています。自然の多い郊外やアウトドアへよく連れて行くような場合や、レプトスピラ症が好発する地域へ行く可能性がある場合は、5種に加えてレプトスピラを含んだタイプのワクチンをおすすめしています。当日の朝11時までにご来院いただき、体重測定、問診、聴診などの身体検査、鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、乳歯遺残の確認、ご連絡先の確認などを行ったうえお預かりします。その際、手術に関する疑問点などは遠慮なくご質問ください。初回接種の場合は、犬を取得した日(または生後90日を超えた日)から30日以内に登録と注射を受ける必要があります。6~8週齢で初回のワクチンを接種、その後3~4週間隔で2~3回接種します。その後は1年毎に接種します。屋内だけで飼育されている場合は、すべての子猫に接種が推奨されている、猫汎白血球減少症、猫カリシ、猫ヘルペス1型を含む3種混合ワクチンを選択しています。他の猫に接触する機会があるなど、猫白血病ウイルス(FeLV)に感染するリスクがある場合には、3種に猫白血病を加えたタイプのワクチンを選択しています。縫合糸反応性肉芽種は、手術に使用した縫合糸に対して体が過剰な異物反応を起こした結果として腫瘤病変が形成されるものです。手術用の縫合糸として以前はよく絹糸が使用されてきましたが、絹糸は特にこの反応が起こりやすいため、当院では原則として使用しておりません。しかし、絹糸以外の縫合糸やレーザーメス、超音波メスなどを使用した場合の発生も報告されており、100%完全に予防することは無理のようです。当院では、できるだけ吸収糸を使用する、縫合糸を使用せずに機械を用いた切断や止血を行うなどの取り組みにより、縫合糸肉芽種の発生を最小限にする努力をしています。完全室内飼育なら3種混合ワクチン、屋外へ出る可能性があるならそれにFeLV(猫白血病)を加えたタイプのワクチンをおすすめします。ただし、FeLVについてはすでに感染している個体にワクチンを接種する意義はありませんので、接種の前にFeLVに感染しているかどうかを確認する血液検査が必要です。予防には、従来からある皮膚に塗布するスポットタイプのお薬に加え、おやつタイプのお薬の取り扱いも始めました。スポット薬をつけるのを嫌がる、動いてスポットしづらい、皮膚が弱いなどの理由でスポットタイプのお薬が使いにくかった子には、こちらをおすすめします。麻酔前投与薬、抗生剤などの投与を行います。また、バイタルサインを取るための様々なモニタリング機器を装着し、静脈点滴を開始します。静脈内へ注射麻酔薬を投与して気管チューブが挿管できたら、吸入麻酔(ガス麻酔)で麻酔を維持します。検査の結果、麻酔の実施に影響するほどの問題が認められた場合にはご連絡いたします。高齢犬や持病のある動物の場合は、当日ではなく事前の検査とさせていただいております。生後6~9週齢で初回のワクチンを接種し、その3~4週後に2回目を接種、14~16週齢で3回目の接種を行います。10週齢終了可能なプログラムを推奨する製品がありますが、できるだけ14~16週齢で3回目の接種を行うことが推奨されています。その後は1年毎に接種します。なお、動物愛護管理法の改正により、8週齢未満の販売ができなくなったため、初回のワクチンはすでに済んでいる場合がほとんどです。ワクチンを接種したあとにアレルギー反応を起すことがあります。これは接種をするたびに発生する可能性があるため、前回のワクチンで大丈夫だったからといって、次も大丈夫だとはかぎりません。顔の腫れ、痒み、紅潮、下痢、腹痛など様々な症状を示します。これにショック症状(血圧低下)が加わった、アナフィラキシーショックという危険な反応を示す場合もあります。アナフィラキシーショックの多くは接種後30~60分以内に発生し、血圧低下に伴って、嘔吐、元気消失、重度の場合は意識障害などの症状が認められます。この状態に陥った場合には迅速な治療が必要です。この問題に備えるために、接種後30分程度は院内で様子を見ていただいたり、病院にすぐ戻れる場所で観察をしていただくことが望ましいといえます。ワクチンの接種は、アレルギー反応の出現ができるだけ夜中にならないよう、なるべく午前中の接種をお願いしています。他にワクチンによる副反応として、注射部位の腫れ・痛み・肉芽種形成、ワクチン関連性肉腫の発生、食欲不振、微熱、リンパ節の腫れなどがあります。去勢手術では、陰嚢内にある睾丸を摘出します。陰嚢に近い皮膚を切開して睾丸を1つずつ体外に露出させ、精管と動静脈を吸収糸で結紮するか超音波メスで切断します。吸収糸で皮下を縫合、さらに皮膚を縫合して終了です。猫では開放創のまま終わります。19:00頃にお迎えに来ていただきます。その際、術後の注意点についてご説明します。乳腺腫瘍の発生率について以前から上記のように言われていますが、この数字の根拠はあまり説得力のあるものとは言えないという趣旨の報告がされています。数字自体が合っているかどうかの議論は置いておくとして、早期に避妊手術を実施した個体に乳腺腫瘍の発生がきわめて少ないということは、私たちの経験上間違いありません。避妊手術として、当院では卵巣子宮摘出術を行います。お腹の正中の皮膚をメスで数センチ切開して腹壁(白線)を露出し、白線に切開を加え開腹します。子宮を牽引して一部を体外へ引き出します。卵巣と子宮の動脈を吸収糸または超音波メスで止血したら、卵巣提索、子宮頚管、子宮広間膜を切断して子宮を摘出します。吸収糸で腹壁および皮下組織を縫合し、さらに皮膚を縫合して終了します。避妊去勢手術の実施には全身麻酔が必要になります。麻酔は手術の痛みから動物を守るためにどうしても必要な手段です。麻酔薬や管理技術の進歩、ペインコントロール(痛みの管理)の実施などにより、以前に比べて麻酔の安全性はかなり向上していると感じますが、それでも合併症や死亡のリスクはゼロではありません。少し古いですが、1996年に発表されたカナダの動物病院における麻酔による死亡率は、犬で0.
クラミジア(細菌でもウィルスでもない病原体)によって引き起こされる猫風邪の一種です。クラミジアが目や鼻から体内に侵入し、粘膜が炎症を起こすことで目やにを伴う結膜炎を発症します。一過性の発熱、食欲不振、体重減少なども症状としてみられます。子猫が発症する感染症で、結膜炎や上部呼吸器症状がみられ、感染が持続ケースもあります。猫同士の接触でうつる感染症で、人に感染することもあります。白血球が極端に少なくなる病気で、パルボウィルスが病原体。最も危険な“急性感染症”のひとつで、「猫パルボウイルス症」としても知られています。子猫、若い猫に発症するケースが多く、症状としては、高熱、嘔吐、強い腹痛、食欲がなくなり、下痢がはじまると脱水症状となります。体力がない子猫などは1日で死ぬこともある死亡率の高い感染症です。妊娠中の猫の場合、胎児に影響することもあります。発熱、下痢、神経症状などが起こり、全身がおかされ、治ってもいろいろな後遺症に悩まされます。空気感染のほかに、感染犬から感染する場合もあります。子犬がかかりやすい傾向にあり、死亡率も高いこわい感染症です。わんちゃん、ねこちゃんが以下の項目に1つでも当てはまる場合には、ご相談ください。聴診(心音・肺音の異常の有無)・骨格・皮膚・眼・耳・口・体表リンパ節などの外からわかる異常の有無。心臓病(心肥大)・肺の疾患・脊椎や骨盤の異常・膀胱結石・肝臓・脾臓の異常の有無。フィラリアのお薬メーカーさんのホームページにもとてもわかりやすく「犬のフィラリア症」について紹介してあります。こちらもぜひ、ご覧ください。パラインフルエンザウィルスによる呼吸器病で、激しい咳が特徴の感染症です。咳以外には鼻水、扁桃腺炎を起こします。アデノウィルスや細菌と一緒に『ケンネルコフ』と呼ばれる犬のカゼ症状を引き起こします。感染力が非常に高い感染症です。感染犬との接触、さらに感染犬のせきやくしゃみなどから空気感染することがあります。年齢や品種に合わせて、オーナー様と相談しながら検査項目を決めていきます。感染力がとても強い上、他のウイルスとの混合感染が多い感染症です。症状としては、初めは咳やくしゃみ、発熱、鼻水といった風邪の症状が続きます。目ヤニが多くなり、角膜炎や結膜炎を引き起こすようになります。子猫の場合には、死亡するケースも多い感染症です。回復してもウイルスは体内に残ります。ストレスなどが原因で再発することもあるので注意が必要です。アデノウィルスによる感染症で肺炎や扁桃炎など呼吸器病を引き起こします。感染犬との接触、さらに感染犬のせきやくしゃみなどから空気感染することがあります。心臓病(弁の異常・血行の逆流)・腹水/胸水・肝臓や脾臓の腫瘤・膀胱結石・前立腺肥大・腸管の異常の有無。腸炎を引き起こす感染症です。下痢や嘔吐が起こります。パルボウィルスと混合感染すると症状は一層重くなります。コロナウィルスとパルボウィルスを一緒に予防することが大変重要です。感染源は、感染犬の尿や、便からの経口感染です。ワクチンを打つ位置は、犬の場合は基本的には皮が伸びる『首の後ろ』にワクチンを打ちます。猫の場合、以前は肩甲骨の間の皮下に打っていましたが、ワクチン接種後にしこり(注射部位肉腫)ができた場合を考え当院では基本的には後足に打っています。ノミ・マダニのお薬をご希望の場合、体重をお伝えいただければお薬のみの処方も可能です。体重がわからない、測れないという場合は、来院して測定することも可能です。フィラリア予防、お腹の虫下しも同時にできるオールワンタイプのわんちゃん用・ねこちゃん用のノミ・マダニのお薬もあります。予防薬の種類は、お薬を食べないわんちゃん、アレルギー反応が出るわんちゃん、ねこちゃんの症状によって変えることも可能です。予防薬投与後に何か気づいた点がありましたら、ご遠慮なくご相談ください。咳、くしゃみ、鼻水、風邪に似た症状が続きます。悪化すると、舌や口の周りに水疱や潰瘍がみられるようになり、肺炎を引き起こすケースも。他のウイルスとの混合感染で合併症を引き起こすと死亡することもあります。回復後もウイルスを排出することが必要で、感染源としての注意も必要です。血液の混じったひどい下痢や嘔吐を引き起こす腸炎型がよく知られていますが、子犬に突然死をもたらす心筋型もあります。感染犬の便や嘔吐物などから感染します。伝染性が強く死亡率が特に高いので注意が必要な感染症です。症状は様々で、白血病やリンパ腫、貧血、流産などを起こすほか、免疫機能を弱めるため、他のいろいろな病気にかかりやすくなる感染症です。一般的な症状は、体重減少、発熱、脱水、鼻水、下痢など。感染猫の血液、唾液、涙の中に大量のウイルスが存在しており、さらに尿や糞便中にも多く含まれます。感染猫の唾液や鼻汁に長期接触することが感染の原因となることが多く、グルーミングや食器の共有で感染症を引き起こします。感染した猫は80%が3年以内に死亡すると言われています。治療の難しい深刻な病気のひとつなので、まずは予防すること、感染してしまったら感染の拡大を最小限に抑えることが重要です。貧血・腎不全・肝臓疾患・糖尿病など外見からは分からない病気の有無。人にもうつる伝染病です。人と動物共通の細菌によって腎臓や肝臓がおかされるこわい伝染病です。いろいろなタイプがありますが、代表的なのは、歯ぐきの出血や黄疸が見られる黄疸出血型と、高熱、嘔吐、下痢、食欲不振を起こすカニコーラ型の2種類です。特に症状が出ないケースもあります。感染源は感染犬やネズミの尿ですので、アウトドアで活動する犬ほど感染しやすいので、予防が大切です。アデノウィルスによる感染症で、肝炎を主とし、嘔吐や下痢・食欲不振などを引き起こし、目が白く濁ることもあります。感染犬の尿や便、唾などから感染します。子犬が感染すると、一晩で死亡してしまうケースもあります。 犬や猫の予防接種についてご紹介します。予防接種には多くの種類がありますので、適切な時期に適切な予防接種を受けるようにしましょう。また、犬猫の1年は人間の4~5年に相当します。定期的な健康診断が病気の予防と早期発見につながります。 狂犬病はウイルスの感染による非常に恐ろしい病気で、犬以外の哺乳類にも全般的に感染します。いわゆる人畜共通感染症で、犬や人が発症すると100%の死亡率といわれています。万が一の日本での発生・蔓延を防ぐために生後90日令以降の犬は狂犬病ワクチンを接種し市へ登録する事が法律で義務付けられています。その後は1年に1回追加接種を行っていきます。 獣医界の五大詐欺商法の避妊・去勢手術、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア予防薬、および、ノミ・ダニ駆除剤は、犬の健康と長寿には有害無益だ。獣医界が儲けるためだけの不正医療行為であり、詐欺商品だ。多くの愛犬家がそのことに気づいてない。 狂犬病予防ワクチン接種(混合ワクチンとの同時接種は禁止。どちらを先に接種するかは獣医師と相談してください) 生後4~5ヵ月目: 第3回目混合ワクチン接種: 第3回目混合ワクチン接種: 生後6~7ヵ月目: 去勢・避妊手術: 去勢・避妊手術: 生後1年目以降