四段活用も含め、上二段活用、下二段活用の動詞は数多くあり、それぞれの活用の種類を自分で見分ける必要があります。では、今回も一つずつしっかり学んで、古文を読む時の武器を増やしていきましょう。このうち、未然形や連用形の「い」、命令形の「いよ」がア行と区別がつきにくいため、ヤ行上二段活用の動詞は覚えてしまいましょう。受「け・け・く・くる・くれ・けよ」となっています。ウ段、エ段の2段に渡って活用するので、「下二段活用」と言います。起「き・き・く・くる・くれ・きよ」となっていますね。そして、これはイ段、ウ段の2段に渡って活用するので、「上二段活用」と言います。下二段活用の動詞のうち、「得(ア行)」「寝(ナ行)」「経(ハ行)」は語幹がなく、1字で活用します。こんにちは。emitaと言います。現役の某私立高校で教員をしております。現役中高生のみならず学び直しをしたい大人の方々のために教育系ブログをはじめました。このブログを通じてみなさんの学力が上がれば嬉しいです。今回は古典文法の古文動詞の中でも、上二段活用と下二段活用について解説します。古文の上二段活用と下二段活用に分類される動詞は、四段活用をする動詞と共に数多くあり、自分で活用の種類を見分ける必要があります。とりわけ、ヤ行上二段活用、ワ行下二段活用、ラ行下二段活用 は特殊なのできちんと理解し覚えるようにしましょう。ア行、ヤ行、ワ行の「i」と「e」は、発音上は同じであるため、見分けがつきにくい場合があります。また、ワ行であれば「i」は「ゐ」と、「e」は「ゑ」と書く必要があります。それらを混同せずに、正確に答えられるようにするためにも、ワ行とア行の下二段活用動詞は覚えてしまいましょう。次の各文の中から、上二段活用の動詞を抜き出し、その活用形を答えよう。次の下線部の動詞について、活用の種類と活用形をそれぞれ答えましょう。四段活用と共に、見分ける作業の必要な上二段活用、下二段活用の動詞ですが、たくさん古文に触れることで、慣れることができます。古文を読む時、問題を解く時など、活用の種類も指摘しながら学習してみましょう。上二段活用と下二段活用現代語の動詞とは少し異なる活用の仕方をしますので、そこにも注意が必要です。上二段活用と下二段の活用については活用の表も載せてあるので表もしっかりと暗記できるようにしましょう。上二段活用の動詞を見分ける時には、「ず」を付けて未然形を作り、「ず」の直前がイ段音になっているものを選びます。 下一段活用は、上一段活用とよく似た活用なので、上一段活用を先に学んでおくと理解しやすいと思います。 まず、「受ける」という動詞を例にして、その活用のしかたを見てみましょう。
下一段活用は、上の表の赤字の音をくり返し声に出すなどして覚えるとよいでしょう。下一段活用動詞の活用のしかたを表のかたちで確認しましょう。活用する行をまとめて表にしてみると、次のようになります。(4) 「ば」は、活用語の仮定形につく助詞です。「入れる」の仮定形は、「入れれ」です。そこで、動詞にナイをつけて未然形に活用させて、その活用語尾に着目してみます。下一段活用の動詞であれば、未然形の活用語尾がエ段の音になります。設問の各文かっこ内は、すべて下一段活用の動詞です。それぞれの動詞の直後に着目して、どのような活用形があてはまるのかをかんがえます。本問を解くためには、助動詞や助詞の接続についての知識が必要です。上の例で、「受ける」の未然形から命令形までの活用語尾をよく見ると、五十音図のエ段の音「け」だけであるか、または、それに「る」「れ」「ろ」「よ」がつくものであることがわかります。なお、語幹と活用語尾の区別がない動詞は、語幹の欄を「○」にしています。表3段目は、それぞれの活用形の用法です。ナイ・ヨウ・マス・タなどは、それぞれの活用形につく代表的なことばです。太字の部分「う(受)」が語幹であり、赤字の部分が活用語尾です。一見すると、活用によって変化していない部分は「受け」ですので、「受ける」の語幹は「受け」であるように思えます。しかし、「受ける」の語幹は、「う(受)」の部分だけです。次の単語の中から、下一段活用の動詞でないものを選んで答えなさい。下一段活用の動詞とそれ以外の活用をする動詞とを見分ける問題です。(4) 縦に(入れる)ば、ちょうど収まるように設計されています。(1) 「ない」は、動詞の未然形につく助動詞です。「得る」の未然形は、「得(え)」です。ちなみに、「得る」は、語幹と活用語尾の区別がない動詞の一つです。(3) 「と」は、活用語の終止形につく助詞です。したがって、「ふける」の形がつきます。上一段活用について述べたのと同じように、動詞の形で活用によって変化しない部分が語幹であるとする説明は、下一段活用の場合にはうまくあてはまりません。下一段活用の基本形は「―エる」の形になりますが、「ひねる」のように、五段活用の動詞のなかにも基本形が「―エる」の形をとるものがあります。(2) 「たり」は、活用語の連用形につく助詞です。「着せる」の連用形は、「着せ」です。終わる 終える ひねる ひける 見える 見せる 聞こえる 聞ける理由はさまざまですが、「受ける」の語幹は「う(受)」の部分だけであると理解してください。このページでは、動詞の活用のしかたの一つである下一段活用について説明します。下一段活用は、上一段活用とよく似た活用なので、上一段活用を先に学んでおくと理解しやすいと思います。まず、「受ける」という動詞を例にして、その活用のしかたを見てみましょう。「受ける」を活用させると、次のようになります。
(語例)「 受 う く」「 捨 す つ」「 教 をし ふ」「 覚 おぼ ゆ」 下二段活用の見分け方 下二段活用の動詞は、「ず」を付けると直前が エ e 段音になる。 (例)「受く」+「ず」→「受け(ke)ず」
今回は古典文法の古文動詞の中でも、上二段活用と下二段活用について解説します。古文の上二段活用と下二段活用に分類される動詞は、四段活用をする動詞と共に数多くあり、自分で活用の種類を見分ける必要があります。とりわけ、ヤ行上二段活用、ワ行下二段活