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itは広く一般的に知られていますが、近年ではictやiotというitに関する言葉をよく見かけるようになりました。ビジネスにおいて重要度が高まっている ict、iotやitの定義や特徴を紹介します。社内システム担当者はitと合わせてそれぞれの基本を押さえておきましょう。 最近「デジタル化」という言葉が流行っています。新聞、雑誌やテレビでは、「デジタル化」に関する記事や番組をよく目にします。デジタル革命、デジタル・ビジネス、デジタル・トランスフォーメーションといったデジタルとつく用語も、IT企業やIT調査会社から盛んに発信されています。「デジタル化」は単なる世間の流行り言葉に留まっていません。企業内でも経営者が社内に向け、「我社もデジタル化に取り組むように!」と号令を出しています。また、「デジタル音痴の社長は会社を滅ぼす」と危機感を抱かされた経営者や、社外セミナーで先進企業の「デジタル化」成功事例の話を聞き「デジタル化」に期待したい経営者は、「我社のデジタル化はどうなっているか?」と社内のIT部門に問い詰めます。これに対し、IT部門は「デジタル化といわれても、IT活用とどう違うの?」と悩んでいる話も耳にします。二つ目の違いは、「デジタル化」実現のコストです。新たな価値を提供するためには、桁違いの高速計算や膨大なデータの高速通信、多数のセンサー、様々なソフトウエアの利用が必要となります。従来は、新たな価値の提供が技術的には可能であっても、その実現コストの高さが越え難いハードルとなっていました。しかし、技術革新が継続して進んできたことで、新しい価値実現に必要となるコスト面のハードルがどんどん下がってきました。あらゆるものに装備されたセンサー、それらのセンサーからのビッグデータを収集する通信インフラ、高速に学習するAIなどのクラウド環境が手軽に使えるようになってきました。そして、これらの様々なコスト低減の根源にあるのが有名なムーアの法則です。従来は超えることが全く不可能と思われた高いハードルを、我々の想像を超えるスピードで下げ続けてくれるのがムーアの法則です。ジャーナリストであるトーマス・フリードマン氏は著書の中で、VW社の有名な自動車であるビートルにムーアの法則を当てはめると、過去50年のモデルチェンジで時速約772,000km、燃費はリッターあたり約850,000kmに、値段はたった4セント(約4円以下)に下がっている計算になると試算しています。ビートルは残念ながら来年生産終了予定とのことですが、デジタル化のテクノロジーはこれからもムーアの法則に則り、指数的に進化していくでしょう。価値を生む新たな利活用を見出すことができれば、「デジタル化」はもっともっと推進していくことができます。どんな「デジタル化」を目指すのかをしっかり見定め、ムーアの法則に負けないスピード感で「デジタル化」に取り組んでいきたいものです。ITの可能性が満載のメルマガを、お客様への想いと共にお届けします!「デジタル化」について腹落ちしている人、「デジタル化」が当たり前のデジタル・ネイティブもいますが、実際のところ、「デジタル化って、そもそも何?」と戸惑っている人も結構多いと思います。中には、「デジタル化」は所詮IT業界にありがちなバズワードだと、冷めた見方をする人もいるでしょう。そこで、今回は改めて「デジタル化」とは何なのかを考察してみます。まず、「デジタル化」を具体的にイメージし易いのは、AIやIoTの活用事例です。では、AIやIoTのテクノロジーを利用することが「デジタル化」なのでしょうか?AIはけっして新しいテクノロジーではありません。1980年頃には、既に第2次AIブームがあり、現在は第3次のAIブームです。今流行りの深層学習の技法も第2次AIブーム以前からありましたが、当時はあまり脚光を浴びていませんでした。IoTも同様です。振り返ってみれば、2000年頃には、家電量販店には、ネットにつながる「デジタル家電」が売り出されていました。どうやら、AIやIoTのテクノロジーを利用するだけでは、「デジタル化」とは言えないようです。Copyright © KOBELCO SYSTEMS CORPORATION. All Rights Reserved.では、従来の「デジタル化」と今後の「デジタル化」とは、本質的に何が異なるでしょう? まず一つ目の違いは、今後の「デジタル化」はこれまでの延長ではない、新たな価値を生み出すことです。製造業のサービス化などのように既存のビジネスを変革し、新たなビジネスを産み出していくことです。業務プロセスや仕事の仕方を大きく変えることで、新しい成果を出すことです。従来の「デジタル化」においては、AIは人の思考を真似るレベルや支援までが限度で、人が行う仕事を実際に代替できるレベルではありませんでした。従来のデジタル家電は、製品の性能や価格などで機能的価値を高めてきましたが、製品の新たな用途といった意味的価値の提供には至りませんでした。「デジタル化」はけっして目新しい言葉ではなく、何十年も前からごく一般的に使われてきました。例えば、カメラや腕時計、家電や複写機など我々の身近な製品が「デジタル化」されていました。製品の技術をアナログからデジタルに変えることで、画質や精度、品質が格段に向上し、製造コストの低減も可能となりました。2000年以降にインターネットが普及してくると、デジタル家電が現れ、遠隔からの操作や監視ができるようになりました。

デジタル化の波とは何を意味するのか。これからのエレクトロニクス企業はどうなるのか。半導体や半導体製造装置企業はどうなるのか。連載第1回目の今回は、デジタル化の意味を整理し、世に与える衝撃について考察してみる。 では、従来の「デジタル化」と今後の「デジタル化」とは、本質的に何が異なるでしょう? まず一つ目の違いは、今後の「デジタル化」はこれまでの延長ではない、新たな価値を生み出すことです。 ai-ocrでデジタル化した紙文書を業務システムに自動で連携 dalがedi統合システムを発表 ネットラジオとPodcast、30分聴くとどれだけ通信量を消費する? そこで「わかりやすいit化」と、「わかりにくいit化」2つの観点で、「it化」とはなにか考えてみましょう。 わかりやすいit化とは 「わかりやすいit化」とは、アナログな媒体の仕事をデジタルに置き換える …

インターネットのブラウザを表示する、パソコンやスマートフォンの基本技術となっているハードウエアがエレクトロニクス技術なので、「電子○○」「e○○」と言いつつも、「電子」は間接的に使われていただけであった。しかし最近は電子という言葉は聞かれなくなり、デジタル化やデジタル変換という言葉が使われるようになってきた。これらの言葉も「電子」と同様に、これまでエレクトロニクス技術が使われていなかった分野をエレクトロニクス化することを意味している。実際、エレクトロニクス技術――センサや、アナログ回路、デジタル回路、CPU、メモリなど――を使えば、システムを自動化したり、自律的に動作させたりすることができる。つまり、これまでエレクトロニクス技術と無縁だった分野で、その技術を使って社会を変えることを、デジタル化あるいはデジタル変換(トランスフォーメンション)と呼んでいるのである。最近、デジタル化、デジタル変革という言葉がモノづくり企業やIT企業からドッとあふれ出てきた。同じ概念でも異なる言葉で表現することも多い。言葉の整理が必要だろう。時にはITと無縁な企業がデジタル化を叫び、総合電機メーカーと言われたエレクトロニクス企業や半導体企業は戸惑いを見せている。デジタル化の波とは何を意味するのか。これからのエレクトロニクス企業はどうなるのか。半導体や半導体製造装置企業はどうなるのか。連載第1回目の今回は、デジタル化の意味を整理し、世に与える衝撃について考察してみる。そして、連載第2回ではデジタル化で何が変わるのか解説し、第3回ではデジタル化で登場する全く新しいビジネスについて考察していく。まず、これらの言葉の使われ方が少しずつ変わってきていることにも注意する必要がある。例えば、インターネットを使って決算するビジネスを、かつては「電子商取引」あるいは「eコマース」と言った。当時はデジタルという言葉はあまり使われず、「電子○○」「e○○」という呼び方が主流だったのだ。その根底にあるものは、「電子」や「e」が表すエレクトロニクス(Electronics)技術であった。エレクトロニクス技術のベースは、半導体集積回路(IC)技術である。eコマースで実際に使っているのは、インターネットのブラウザであり、銀行口座の登録情報にすぎない。「電子」と言いながら電子を元にする「エレクトロニクス技術」を使っている訳ではなかった。裏返せば、エレクトロニクス技術とそれを支える半導体IC技術が、社会やインフラ、建設、鉱業、金融、さらには農業やホワイトカラーのオフィス作業、ビル管理など、人間が関わるあらゆる仕事の分野に及んできたことを意味している。最近、モノづくり系の取材やセミナー講演を聞いていると、デジタル化やデジタルトランスフォーメーション(転換)というような言葉があちらこちらから聞こえてくる。時にはデジタルツイン、サイバーフィジカルシステム、などの言葉も登場する。これらの言葉は、長くエレクトロニクス技術に携わってきた者たちには異質な言葉に聞こえ、これまでエレクトロニクス技術とは無縁だった人たちには新鮮な言葉に聞こえる。ここでは、言葉の意味をもっと明らかにして整理する。 デジタルという言葉が毎日のようにメディアを賑わせ、今、世の中は急速に「デジタル化」が進行している。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity (複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を重ねたVUCAという言葉に象徴される予測がつかない時代。