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1840~1910年代の期間でだいたい1ポンド6.5~8万円で推移し、第一次大戦後は2.4万円とのことです。 2009~2010年の「日本円」という前提となることと、詳細や考え方、他との比較については上記リンクを是非ご覧下さい。 イギリスのヴィクトリア朝を中心にした屋敷とメイド・執事・使用人の暮らしの研究から日本のメイドブーム研究まで。とはいえ、年代が変化すると使用人の賃金も次第に上昇していくので、あくまでも「その当時のポンド」として把握しておくのが良いとは思います。下層中流階級(年収100~300ポンド)で8.65%、同じ下層中流階級(年収100ポンド以下)で10.2%、これでようやく人口の約20%程度です。年収300ポンド以上でさえ1.5%しかいないならば、日本で意味する中流階級とは大きく異なり、立派な富裕層といえる立ち位置です。(※1)実際のところ年収1500万円くらいまでは「中流にしがみついている状態」なんですよねぇ。日常的に贅沢できる余裕なんてない。逆に年収300万円でも安くて高品質なモノ・サービスが溢れているので、アメリカ社会のような「底辺」でもないわけで。まだまだ日本は、金持ちと貧乏人のどちらもが少ない上記分類では年収が1000~5000ポンドの上流階級は世帯比でわずか0.43%、5000ポンド以上では0.08%です。大貴族ともなると年収1万ポンド(6.5~8億円)以上ですが、彼らの場合は膨大な資産を持っているので年収では測りきれませんし、領地経営や人件費などで削られますので、この額が多いか少ないかというところでも判断が個別の必要となります。執事の年収が50ポンドだとすると325~400万円、下級使用人は20ポンドぐらいと想定すると160万円。この辺りは妥当な感じがします。貴族や裕福な屋敷に勤めることのメリットは、年収相応分ぐらいの「住み込み費用(家賃や食費は主人の負担)」を免れることやゲストが来る場合にはチップを得られることです。この辺は「見えない給与」といえるでしょう。実際のところ年収1500万円くらいまでは「中流にしがみついている状態」なんですよねぇ。日常的に贅沢できる余裕なんてない。逆に年収300万円でも安くて高品質なモノ・サービスが溢れているので、アメリカ社会のような「底辺」でもないわけで。まだまだ日本は、金持ちと貧乏人のどちらもが少ない1840~1910年代の期間でだいたい1ポンド6.5~8万円で推移し、第一次大戦後は2.4万円とのことです。2009~2010年の「日本円」という前提となることと、詳細や考え方、他との比較については上記リンクを是非ご覧下さい。この質問は、「昭和の1円は、今の価値でどれぐらいなのか」と聞くことに似ています。昭和は64年あり、まったく意味合いが違います。私の感覚では年収1500万円は富裕に見えますが、税制の違いもありますし、可処分所得も考えていくと、極めて複雑でこれ以上は深めないようにします。ところで、中流階級のベースが300ポンド(950~2400万円と)~1000ポンド(6500~8000万円)とすると、非常に高額に思えます。しかし、たとえばDudley Baxterが1868年に発表した1867年の推計値(『Useful Toil』P.264、または『イギリス社会と文化200年の歩み』P.172)によると、当時の上記年収ベースの中流階級は世帯数の1.5%に過ぎません。社会インフラや公共サービスなどが現代とは比較にならないほど未整備であったり、富の偏りや買える物の値段の違いもあったりと、仮に日本円で年収が高く見えても個人で拠出しなければならない領域が多く、生活レベルが高いとは限らない点はご理解下さい。この質問は家事使用人の年収が日本円の年収でどれぐらいかを知りたい、というところから来ています。「ヴィクトリア朝の1ポンドが日本円でいくらか」という問いは非常に難しいものです。「時代によって違う」としか言えません。(現時点での回答は後述しています)