All rights reserved.芥川賞を受賞すると人生が一変するといわれています。『苦役列車』の作者である西村賢太氏も、芥川賞の受賞で有名になりました。もともとは直木賞も新人作家に贈られていましたが、徐々に中堅作家に贈られる賞になりました。大物作家の方々がどんな白熱した議論を交わしているのか、気になるところです。最新の2018年上半期(第159回)芥川賞は、高橋弘希氏の『送り火』。東京から東北に引っ越した中学生の暴力的な遊びが横行する日常を描いた作品です。プライドが高く他人を見下している男の、生きる日々を描いた作品です。芥川賞を創設したのは、芥川龍之介の友人で「文藝春秋」の創設者の菊池寛。この賞は、芥川龍之介の功績を記念してつくられた賞なのです。2015年上半期(第153回)の芥川賞は、お笑い芸人でもある又吉直樹氏が受賞したことで話題になりましたよね。深みがありながらも読みやすく、純文学といわれると構えてしまう人にもおすすめです。テキスト、画像等を他所でご使用になりたい場合は、ブックオフオンラインカスタマーセンターまでお問い合わせください。そのときの選考委員、山田詠美氏が「又吉くんうらやましい」と発言したように、新人や若手作家のときにしか受賞のチャンスがないのです。どちらも「有名な賞」ということは知っていても、何が違うのか知らない方も多いのではないでしょうか。直木賞の正式名称は「直木三十五賞」。「なおきさんじゅうごしょう」と読みます。対象ジャンル……大衆小説(「芸術性」よりも「娯楽性」に重きを置いた小説)対象ジャンル……純文学(「芸術性」や「形式」が重んじられた文学作品)直木賞はエンターテイメント作品が対象なだけに、ドラマ化や映画化でも成功している作品も少なくありません。芥川龍之介にくらべて知名度は高くはありませんが、直木三十五も作家であり、菊池寛の友人です。受賞作品は、文藝春秋に事務所がある「公益財団法人 日本文学振興会」の選考委員により決定されます。あとの2名は、6度も芥川賞候補に選ばれた島田雅彦氏、直木賞作家の山田詠美氏という、いずれも文学界の実力者となっています。あと1名の北方謙三氏は、直木賞こそ受賞していませんが、何度も候補に上がっている実力者です。ここでは、芥川賞と直木賞はそれぞれどんな賞なのか、何が違うのかをご紹介していきます。2018年上半期(第159回)の選考委員は9名。うち7名は芥川賞の受賞者です。選考メンバーが違うものの、創設時期や副賞などに違いはありません。しかし、普段本を読まない人にとっては、本を手にとるきっかけになるひとつではないでしょうか。気になった作品があれば、ぜひ読んでみてくださね。 芥川賞と直木賞は両方を受賞することはできません。それは、芥川賞と直木賞の選考の規則によって片方の賞を取った作家は、もう片方の賞を受賞できないと定められているからです。また、選ばれる作品の対象が異なるという理由もあげられます。 芥川賞と直木賞の大きな違いである対象小説のジャンル、純文学と大衆文学の違いがなんとなく分かったかと思います。作品によっては大きな違いも出そうな2ジャンルですが、これまでに芥川賞と直木賞両方受賞した作家はいるのでしょうか?
信頼が仕事を進めていくたびに育っていく一方で、異動、結婚、死、など様々な変化が訪れます。愛情はいつもイレギュラーを生み出して、今までになかったような感情を運んでくれるものだなと再確認しました。男性側からの視点、女性側からの視点共に繊細に表現されており、両方を味わうことができます。大人になってしまった戻れないという現実味と、どこか切なく儚げな純な感情とが入り混じりなんとも言えない気持ちになります。ただそれだけではなく、期待しても良い部分、重宝すべきな部分というのも一方で存在する分、人生を捨てきれない要因になっていると思います。小説を読む前でも、後でも良いですが、ぜひ映像でも見てほしい作品です。また、女性は男性も気持ちを、男性は女性の気持ちも違和感を感じることなくすっと入ってくると思います。現実や真実というのは酷で知らなくて良いこともたくさんあります。一人のかなわない人を愛して、その気持ちを補うようにして他の人と付き合ってしまう人間の弱さも、すべて愛おしく感じました。何か途切れることのない絆、同じ境地を乗り切ったという不思議な境遇。気ままな大学生活を送りながら、勝気な年上女性に夢中になる男の一生を描いた作品です。長い人生の間で重きを置いているものの変化が、自分の新たな感情の形成につながるかもしれない。ある意味、普段あまり会う機会のない学生時代の友人よりも、重宝すべき関係なのかもしれないと思いました。しかしそれで愛が持続するのであれば、お互いの心が伴っていなくても自分自身が、一番幸せでいることができる方法なのだと思います。これを託す相手というのも、同僚が一番適任なのではないかと思いました。この本を読むことでもしかしたら、今後が見えてくる糸口になるかもしれません。この二人の友情を、近すぎも遠すぎもせず絶妙な位置から見て描かれた話です。どこかで真相を理解していても、気づかぬふりをしてずっと今の環境、関係を保ってしまうことは愛が関わっているのであれば、避けられない手法なのかなと感じます。口に出さないことが人間にとって重要な時もあり、それがお互いの中で嘘のないまっさらな感情を生むこともあると思います。また、年上女性も事故によって離婚、長い月日の中での感情の推移を味わうことができます。 【追記】7月15日7月15日第163回の芥川賞が決定いたしました!受賞されたのは、3度目のノミネートの高山羽根子さんと初ノミネートの遠野遥さんです!芥川賞は初ノミネート者が4名で、そのなかに「太宰治」ののお孫さんにあたる石原燃さんが候補者に
『絲山秋子さんの本を読んでみたいんだけど、おすすめは何かな?』文学界の有名な賞といえば?芥川賞と直木賞ですよね。で、芥川賞と直木賞の両方とも受賞した人は・・今のところいません。でも、両方 … 日本文学賞の中でも有名なタイトルと言えば【芥川賞】と【直木賞】です。1935年に創設し80年以上の歴史があり、上半期と下半期の年に2回発表されます!少し前では芸人の又吉直樹さんが芥川賞を受賞し、話題を呼びました。誰もが一度は耳にしたことのあ 文学がお好きな方にお訊ねしたいのですが、芥川賞と直木賞の両方を受賞した作家って、いなかったでしょうか?私の記憶では、直木賞はもらったけど芥川賞がほしかった、これでやっと胸を張って作家と言える、と喜んでいた作家がいたと思う
直木賞も芥川賞と同様に日本文学振興会が開催する賞です。日本文学振興会の賞の紹介文には、以下のようにあります。雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから、最も優秀な作品に贈られる賞です(公募方式ではありません)。二つの賞はそれぞれに異なる特徴があるため、両方の賞を取ることはできないわけです。新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)のなかから、最も優秀な作品に贈られる賞です(公募方式ではありません)。大衆文芸とは、娯楽性や商業性を重視する作品のことです。芸術性よりも、読者が楽しめる作品であることを目指します。芥川賞同様に、選考は毎年、上半期と下半期の年2回で、受賞者には正賞として懐中時計、副賞として100万円が授与されます。二つの賞の違いを簡単にまとめると、芥川賞は新人作家が書いた中・短編の純文学作品に与えられるのに対し、直木賞は中堅作家が書いた短編から長編の大衆文芸作品に与えられるのだといえるでしょう。さらに、芥川賞は「純文学」に与えられる賞であり、直木賞は「大衆文学」に与えられる賞という点も異なります。また、それぞれの目的についても、芥川賞は新人発掘の目的を、直木賞はある程度知名度のある作家の売上向上を目的とする点で異なるといえます。まず、芥川賞と直木賞の選考の取り決めとして「選考対象となるのは、まだ両方のどちらの賞も受賞したことのない作家」というルールがあるのです。そのため、過去に芥川賞を取った作家は直木賞の候補にはなれませんし、直木賞を取った作家も芥川賞の候補にはなれません。また、芥川賞と直木賞は選考となる対象が異なるという理由もあげられます。芥川賞は基本的に作家として活躍し始めたばかりの「新人作家」に与えられる賞です。対して、直木賞は作家としてある程度名前が売れてきている「中堅作家」に与えられる賞なのです。しかし、一つの作品が芥川賞と直木賞の両方の候補になったことはあります。たとえば、社会派作家として著名な松本清張の『或る「小倉日記」伝』は芥川賞と直木賞の両方の候補作になりました。この作品は、最初は直木賞の候補作としてノミネートされていたのですが、直木賞の受賞を逃します。しかし、この年の直木賞の選考委員をしていた作家の永井龍男が、この作品は芥川賞向きの作品だから、芥川賞で審査したらどうかと発言し、急きょ、芥川賞候補に変更されました。そして、直木賞の選考会から3日後に行われた芥川賞の選考会で、『或る「小倉日記」伝』は芥川賞を受賞することになりました。結論からいうと、芥川賞と直木賞は両方受賞することはできません。芥川賞と直木賞は両方を受賞することはできません。それは、芥川賞と直木賞の選考の規則によって片方の賞を取った作家は、もう片方の賞を受賞できないと定められているからです。また、選ばれる作品の対象が異なるという理由もあげられます。芥川賞とは、公益財団法人である「日本文学振興会」が主催する賞です。日本文学振興会のホームページの芥川賞の紹介を参照すると、下記のように明記されています。純文学とは芸術性や形式を重視する小説のことで、文章が美しく作者の思想が表現されている点に特徴があります。文体やテーマに作家の独自性がみられる作品が芥川賞を受賞するといえるでしょう。芥川賞の選考は毎年、上半期と下半期の年2回で、受賞者には正賞として懐中時計、副賞として100万円が授与されます。© 自費出版マガジン.
父親を殺害した女子大生の動機を臨床心理士の女性が明らかにしていく作品で、文章の繊細さや深さ、リアリティの高さが評価されました。「芥川龍之介賞」という名前ではありますが、実はこの賞、芥川龍之介が創設した賞ではありません。2018年上半期の直木賞の選考委員も9名で、うち8名は直木賞作家です。お笑い芸人である又吉直樹氏が受賞したことで話題となった『火花』。売れない芸人が天才・神谷に惹かれ弟子入りを志願するという物語。選考は1961年からどちらも築地の料亭「新喜楽」で行われているのですが、芥川賞の選考は1階、直木賞は2階という違いがあります。最新となる2018年上半期(第159回)直木賞を受賞した島本理生氏の『ファーストラヴ』。1935年、直木賞は芥川賞と同時に創設されました。選考の時期や、受賞者に贈られるものも芥川賞と変わりません。Copyright © BOOKOFF CORPORATION.