!』で、「美術品を集めることは、けっしてあきらめない。明智先生と根くらべだ」と嘯いている。洋館アジトの警護に四角ばった形や、一見人間風の等身大のロボットを使うことがある。これは手下が化けている以外に、作品によっては本物のロボットとみられるものも登場していた。トラなどの猛獣を飼い慣らし、しばしば悪事に利用している。本文描写としては、二十面相が「矢のようにおちていきました」として「これが怪人二十面相の、あわれなさいごだったのです」と結ばれているだけで、実際に二十面相が地上に激突したり死亡したというような描写はない。また、原作者江戸川乱歩はこの点について、以後の作品でとくに何の説明も残していない。二十面相は毎回大勢の手下を引き連れて、大がかりな劇場型犯罪を行う。怪力の大男や小人島と呼ばれる一寸法師など、さまざまな部下がいる。いずれも「二十面相大美術館」構想に賛同した者たちであり、中には二十面相の替え玉もいて、逮捕の危険も顧みず主人になりかわって犯罪現場に赴く者もいる。二十面相はアジトで、一週間に一度、この部下たちと会議を開く。しかし、これも『怪人二十面相』の冒頭の解説で「併し、いくら血が嫌いだからと言って、悪いことをする奴のことですから、自分の身が危ないとなれば、それを逃れるためには、何をするかわかったものではありません」と述べられ、「東京中の人たちはただこの一事を恐れ、二十面相の噂ばかりしている」というのが物語の出だしだった。実際に『怪奇四十面相』ではいつもは玩具の拳銃で脅すところ、実銃を取り出して引き金を引いた(事前に明智が弾を抜いていたため不発)という場面があり、進退きわまって自爆で脅すパターンは他にも見られ、追い詰められたりすると盗賊らしく荒っぽい振舞に出ることがある。また、あるエピソードで明智を幽閉した際には、直接殺すのが嫌いなだけで、「君(明智)が脱出できずにこのまま死んで行くのは私の知った事ではないからね。」と嘯いて去って行く。明智は二十面相を「凶賊」とも呼んでいる。また、捕えた少年探偵団員に対して直接暴力を振るうことこそしないものの、奇術や機械仕掛け、怪物の着ぐるみ等を用いて怖がらせることはよくある。前述のように、二十面相は、死んだように見せかける事で何度も逃亡をしている。しかし『鉄塔の怪人』(ポプラ社版『鉄塔王国の恐怖』)では、二十面相は明智や警官隊の前で、「数十メートルある」という鉄塔の天辺から身を投げており、およそ生き残って逃亡を図れるような状況ではない。『サーカスの怪人』時から3年前に警察に捕まった際に、笠原に自分が犯人であると証言されたことから、笠原のことを酷く憎むようになり、約1年もの年月をかけて準備し、『サーカスの怪人』で「グランド・サーカス事件」を引き起こすのである。二十面相の犯罪には、道化師の扮装やサーカス、曲芸技がしばしば使われている。映画に続き、テレビに先んじて、子供向けに翻案された漫画、絵物語も少年誌で開始された。このジャンルでの作品は、21世紀の現在でも随時、登場している。これらの生粋の部下以外に、臨時雇いのコックや無頼漢がいる。主人が二十面相と知らずに金で雇われた手下たちもいて、これらの手下は、主人の正体が悪名高い二十面相と知るや、震えあがって即座に警察に投降していた。大枚の現金による買収は二十面相の常套手段である。 そんな彼の次のターゲットは、大実業家の羽柴壮太郎邸にあるロマノフ王家に伝わる宝冠のダイヤモンドでした。そこで壮太郎は明智小五郎に警護を依頼しようとしましたが、明智が不在のために助手の小林芳雄少年が代わりを務めることとなりました。続いての二十面相の狙いは、日下部家が所有する美術城と呼ばれる屋敷の全ての絵画でした。実はそこにいた明智は二十面相の変装だったのです。明智の帰還を報じた新聞も、二十面相が用意した偽物でした。そして自分も変装して二十面相の手下に潜り込み、なんと自分の偽者を誘拐する手伝いをしたというのです。信用を得ていた明智は、まんまとアジトから盗まれた美術品たちを取り戻すことに成功しました。ストーリーは各エピソードにおいて、毎回ハラハラドキドキさせられます。展開がめまぐるしく変わっていく理由を江戸川乱歩は、「雑誌連載だからどうしても毎回読者をハラハラさせなければいけない」と語っています。彼は知恵と運動神経を駆使して、二十面相を捕まえようとしましたが、残念ながら取り逃してしまいます。そして、明智はそこにいた館長が実は二十面相であることを暴きます。あっさり正体がバレた二十面相は警察に逮捕されますが、わずかな隙を見て二十面相は逃げ出そうとします。それを十人がかりで組み伏せたのが、壮二の率いる少年探偵団だったのでした。怪人二十面相は江戸川乱歩が作り上げた希代の大怪盗です。1936年(昭和11年)に初登場してから数々のシリーズ作品になっており、当時少年向けの雑誌に連載されていたにも関わらず、大人も夢中になって読んでいたという逸話があります。二十面相は荘司と引き換えに、今度は安阿弥が作ったと言われる観世音像を要求してきます。そんな中、海外に渡っていた長男の壮一が十年ぶりに帰国しました。しかし、実はそれは壮一に変装した二十面相で、宝冠は奪われさらに次男の壮二も誘拐されてしまいます。名探偵明智小五郎の誘拐を知らせる報道が出た数日後、小林少年のもとに羽柴家の次男壮二が現れます。小林少年の活躍を見て以来、彼を崇拝するようになった壮二は、十人の仲間と少年探偵団を結成し、小林少年を助けるためにやって来たのです。羽柴家では宝冠を守るために、庭に罠をかけて二十面相を待ちます。そして、次はもっと大きなものを狙うという挑戦状を残して二十面相は逃走していきました。この物語で登場した二十面相は、その後もシリーズ化されて何度も乱歩作品に登場します。映画やドラマにもなっているので、見たことがある方も多いでしょう。数日前に明智が帰ってきたという情報を新聞で読んでいた日下部は、明智に警護の依頼をしますが、結局絵画は全て盗まれてしまいます。ある日、帰還した明智を二十面相の手下が捕え、二十面相の元へ連行します。そんな「怪人二十面相」のあらすじとは、一体どんな内容なのでしょうか。大怪盗二十面相は、二十の異なる顔を持つ変装名人です。盗みを働く前には必ず予告状を送るということで、新聞を賑わせていました。国立博物館の美術品を狙うという予告状が届き、いよいよ犯行予告の当日になりました。気をもんでいた館長の元に、捕われていたはずの明智が姿を現します。少年探偵団の活躍に明智と二十面相のスリルある対決は、少年雑誌に掲載されていた作品にもかかわらず、大人もこぞって読んだのも納得の面白さですね。
1936年(昭和11年)に『怪人二十面相』で初登場し、乱歩作品では1962年(昭和37年)まで、おもに少年少女向け探偵小説『少年探偵シリーズ』に登場した。 またの名を「怪人四十面相」。日本人で、本名は遠藤平吉(えんどう へいきち)。 Amazonで乱歩, 江戸川, 拓, 芦辺, 康子, 加藤, ちーこの少年探偵団 (10歳までに読みたい日本名作)。アマゾンならポイント還元本が多数。乱歩, 江戸川, 拓, 芦辺, 康子, 加藤, ちーこ作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また少年探偵団 (10歳までに読みたい日本名作)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。 Amazonで江戸川 乱歩, 藤田 新策の怪人二十面相 (少年探偵)。アマゾンならポイント還元本が多数。江戸川 乱歩, 藤田 新策作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また怪人二十面相 (少年探偵)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。 入力: sogo: 校正: 大久保ゆう: ファイルのダウンロード. 怪人二十面相(かいじんにじゅうめんそう)は、江戸川乱歩の創作した架空の大怪盗。. 著者:江戸川乱歩 1987年9月に講談社から出版怪人二十面相の主要登場人物小林芳雄(こばやしよしお) 少年探偵である主人公。若いながらもどんな危機にも動じない冷静で勇敢な性格であり、明智からの信頼も厚い。探偵の七つ道具を駆使し、事件を解決し 江戸川乱歩「怪人二十面相」のあらすじをご紹介します。大怪盗二十面相は、二十の異なる顔を持つ変装名人です。彼は盗みを働く前には必ず予告状を送ります。次のターゲットは、大実業家の羽柴壮太郎邸にあるロマノフ王家に伝わる宝冠のダイヤモンドでした。 怪人二十面相/少年探偵団: 出版社: 江戸川乱歩推理文庫、講談社 : 初版発行日: 1987(昭和62)年9月25日: 入力に使用: 1987(昭和62)年9月25日第1刷: 校正に使用: 1987(昭和62)年9月25日第1刷: 工作員データ. ウィスキー、煙草を嗜む。『おれは二十面相だ!!』で二十面相は「俺は柔道五段の腕前だ」と自慢しているが、『怪人と少年探偵』ではなぜか「柔道三段」に腕前が下がっている。またフェンシングの名手でもある。毎回、複数名義で入手した洋館などにからくり仕掛けを施してアジトに構え、悪事を働く。『怪人二十面相』では、二十面相の偽者が捕まっており、替え玉を使っての脱獄は何度か見られた。また、「少年探偵シリーズ」では、怪人二十面相の「死」が何度か描かれている。しかしもちろん二十面相は本当に死んだわけではなく、死んだように見せかけてどこかに逃げたのである。『虎の牙』で明智は二十面相を「二度も三度も死んだ男だ。死んだと見せかけて、生きていた男だ」、「不死身の男だ」と評している。他多数。美術品は二十面相本人だけでなく、部下たちによっても集められる。『おれは二十面相だ!!』での二十面相のセリフによると、明智探偵に奪還されても、集めた美術品はいつも半年もすればまた元のように集まってくるらしい。遠藤平吉がこの後どのような経緯で怪人二十面相になったのかについては触れられていない。しかし、小説『怪人二十面相』の冒頭では、彼はすでに「二人以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつをするように怪人『二十面相』のうわさを」し、「毎日毎日新聞記事をにぎわして」いる大怪盗になっていた。その高い知名度から、「二十面相」は乱歩の手を離れ、現在に至るまでさまざまなメディアの作品に登場、あるいは新たなキャラクターに翻案されている。その他の作品では、「生死不明」が『少年探偵団』、『青銅の魔人』、『宇宙怪人』、『鉄塔の怪人』(ポプラ社版『鉄塔王国の恐怖』)の4回。『宇宙怪人』のラストでは下項のように二十面相は「生死不明」として描かれているが、のちの『奇面城の恐怖』で、明智はこの際に「二十面相を逮捕した」と述べている。日本のテレビ放送の黎明期から、「二十面相」は子供向け冒険ドラマの格好の題材として登場し、お茶の間でも身近な存在となった。昭和30年代作品は、乱歩によると光文社叢書全巻と、ポプラ社の大人向け長編作品を児童向けに書き直したもの10余編を採り入れたもの。二十面相は「宝石だとか、美術品だとか、美しくてめずらしくて、非常に高価な品物を盗むばかりで、現金にはあまり興味を持たない」。現金は必要経費を稼ぎ出すため、部下ともども「くらしをたてるため」に盗むだけであり、二十面相曰く、本来の目的は「世界の美術品をあつめること」、その手段は「買いいれるのではなく、ぬすみとる」ことであり、「二十面相大美術館をつくるのが、おれの一生の目的だ」という(『電人M』)。戦後の掲載誌『少年』や『少年クラブ』の対象年齢は小学低学年に下がっており、内容もこれに合わせて小学生向けとなっている。また、『魔法人形』など多数の作品で少年や少女、児童を手下にしており、これら未成年者を犯罪に加担させている。『魔法博士』や『超人ニコラ』など、偽少年探偵団員を仕立てたこともあった。シリーズ中、物語の最後で二十面相は21回捕まり(『宇宙怪人』を含む)、19回脱獄している。『怪奇四十面相』では獄中にいる二十面相が脱獄する場面が描かれた。乱歩によると西洋の少年探偵小説は日本のもののようなどぎついものではなく、もっとおっとりしている。これは初めから本にするために書き下ろした長編であるためで、「日本のように毎月毎月読者をハラハラドキドキさせなければ受けない連載ものとは違う」のだといい、これを「日本は印税では引き合わないので、まず雑誌に連載するのが常道になっているという違いからくるのだ」と説明している。乱歩は「二十面相シリーズ」について「筋はルパンの焼き直しみたいなもので、大人ものを描くよりこのほうがよっぽど楽であった」と述懐している。シリーズ中何回か、この美術館を完成しているが、いつも明智や少年探偵団によって暴かれ、収蔵品を奪い返されてしまう。このため、何度も自身のアジトを突き止め通報している少年探偵団の小林少年と、チンピラ別動隊のポケット小僧に深い恨みを持っている。本人は『おれは二十面相だ!