ルルーシュを犠牲にして実行した計画がこうも容易く崩壊するとはね。まあ、あの黒の騎士団幹部たちやナナリーが英雄として持ち上げられる時点で問題ありだったけどね。私がゼロレクイエムをやるならば最低でも彼らだけはきっちり処刑するだろう。何しろどう考えても彼らは新しい世界の
まず、扇要は黒の騎士団の事務総長を務めていたことから知名度だけは高かったが、日本人に取って不幸なことにその能力のなさは一般には知られていなかった。ルルーシュを犠牲にして実行した計画がこうも容易く崩壊するとはね。まあ、あの黒の騎士団幹部たちやナナリーが英雄として持ち上げられる時点で問題ありだったけどね。私がゼロレクイエムをやるならば最低でも彼らだけはきっちり処刑するだろう。何しろどう考えても彼らは新しい世界の障害にしかならないからね。それは自国の帝都に大量破壊兵器を打ち込んで一億人もの無辜の民を殺しておいてのうのうと代表になったナナリーに対する痛烈な皮肉だ。首相になったものの指導力や政治力などまったくなく、優柔不断でなあなあで問題を先送りするしかできない無能と判明してからは、当初の歓迎ムードは欠片もなくなり今では盛大に叩かれまくっていた。そんな扇を首相にしていた日本人は怒り、扇を蹴り落した新たな日本の政権は反ブリタニアの政治姿勢を取るようになりブリタニアの粗を探し出した。こうなると出てくるのがナナリーの問題の数々である。そうなると、勢いづくのは扇の対立候補たる黒の騎士団とは関係ない野党で、彼らは扇の問題を調べまくった。それは金、女、過去の問題などなどであるが、そこで首相夫人となっているヴィレッタ・ヌゥの経歴が目についてしまった。そして問題なのは、扇がブリタニアのスパイなのは当時だけなのかという事だ。そう考えると扇がブリタニアとの外交で不利益を被っていたのは意図的なものだと判断されるものだ。実際には純粋に扇が無能すぎて不利益を被っているだけなのだが、疑いが山ほどある状況ではそうは思われなかった。そして、ブリタニアにおいてもエリア11の総督でありながらトウキョウ租界のフレイヤ被害者を見捨てて身を隠して、ルルーシュが皇帝になると自国の帝都であるペンドラゴンにフレイヤを打ち込んで一億人もの民を虐殺しているのだ。ましてや、アッシュフォード家が忠誠を誓っていたルルーシュから惜しみない愛情を受けていたにもかかわらずルルーシュをあっさりと裏切った事もあり、アッシュフォード家はナナリーを敵視していた程であった。私、リリーシャ・ヴィ・ブリタニアは、シャルル皇帝の皇妃マリアンヌの娘にして神聖ブリタニア帝国の第三皇女です。そんな私は原作に存在しないトリッパーという存在であり、イレギュラーな存在であった。※『トリッパー列伝 リリーシャ・ヴィ・ブリタニア』で登場するリリーシャはルルーシュもびっくりな真・悪逆皇帝ですが、今回は彼女がきれいなリリーシャだったらというもしもの話です。最もリリーシャから見ればルルーシュやアッシュフォード家から散々恩が受けておりながらそれを仇で返すようなナナリーに情など持ちようがなかった。「それは勿論生き残る為ですわ。当時のブリタニアの国是は弱肉強食で、それは皇族とて例外ではありません。ましてや私たちヴィ家の皇族は庶民出の母を持つことから、名門貴族の母を持つ他の皇族に比べて血筋に劣ります。そんな立場の悪い私たちが弱者に転落したらどうなるか分かりきった事です。そんな状況で能天気にお姫様生活を満喫できる愚か者はナナリーぐらいなものでしょう?」ちなみにアッシュフォード家は七年間もナナリーの世話をしていたにも変わらず、ナナリーが皇族復帰したからは全く相手されず、総督補佐が打ったフレイヤで校舎だけでなく教職員や生徒まで被害を受けているにも関わらず、当のナナリー総督はフレイヤ被害者たちを救助や補償などを一切やることなく職務放棄して身を晦ませていた。その上、ナナリーたちが放ったフレイヤでペンドラゴンにいたアッシュフォード息子夫妻は死亡していた。まさに恩を仇で返すとはこのことであった。「そうですね。ナナリーが愚かすぎる所為で私の名誉まで傷つけられてしまうから正直迷惑です、と言っておきましょう」しかし、私自身は何の問題もないから裁判でもなんとでもなるし、いざとなったらいつでも転送で逃げ切れるようにしているため不意打ちでもくらわない限り問題ないでしょう。しかし、結果的に最後の皇族になってしまった私は、ブリタニア皇族の血を絶やさないためというはた迷惑な理由で血を残す役割を強要されそうになったので、再び身を隠すためにこの世界から出ることにした。まったく私は元男なんだから子作りを強要されるなんて冗談ではありませんよ。さて、一連の問題で超合集国で黒の騎士団幹部やナナリーたちダモクレス陣営+スザクが裁判にかけられることになったが、私もそれに証人として出るように求められた。いくら性別が異なるとはいえルルーシュにやたら似ている私が実名でホテルに泊まったりしていたのが拙かったらしいね。私の存在が超合集国にばれてしまったのだ。「なるほど、貴女はナナリー被告と違って身の程をわきまえている潔い方ですね」「ええ、私は11年前にブリタニア皇室を出奔して以来、ルルーシュやナナリーを含めたブリタニア皇族には一切関りがなかったので、そもそも証言しようがありません。勿論皆さんもそんな古い話を聞きたいわけではないでしょう?」「しかし、シャルル皇帝の時代はともかく、ルルーシュ皇帝が即位してもナナリー被告が合衆国ブリタニアの代表になってもルルーシュ陛下やナナリー被告に接触しなかったのはどういう事でしょうか?」こうなると、超合集国も大混乱となってしまったのはいうまでもない。ナナリーとゼロに扮したスザクだけでなく、シュナイゼルまで捕まり、徹底的に調べられてしまう。こうして、ゼロの正体、黒の騎士団の裏切り、ダモクレス計画、ゼロレクイエムなどのこれまで隠蔽されていた裏事情の数々が白日の元に晒されてしまったのであった。そんな裁判を聞いていたナナリーはリリーシャの自分に対する無関心ぶりに愕然としていた。ナナリーにとってリリーシャとルルーシュは母を同じくする家族であるのに、ルルーシュと違いリリーシャはナナリーに一切の情を見せないのだ。こうして、私は証人としてナナリーの裁判に出ることになった。この裁判は世界的に注目を浴びていたために世界中で放送されていた。「それは二つ理由があります。一つは私が出奔する際にナナリーとルルーシュを見捨てて一人で逃げたからです。そんな私が今更ルルーシュやナナリーに家族として接するのは潔くないので接触をさけていました。もう一つは生き残る為に皇女としての立場を捨てて一臣民として生きることを選んだ私が、今更皇族として名乗りを上げるというのも潔くないからです」そして、ゼロ(スザク)はそんなナナリーを庇い立てして不信をかってしまう。そう、ゼロは今回だけでなく今まであまりにもナナリー贔屓過ぎたのだ。その不信からゼロは取り押されらえて仮面を取り上げられてしまい、その正体がばれてしまった。そんな私であるが、11年もたつと確認の為に再びこの世界に訪れていた。というのもこの時期になるとゼロレクイエムが終わり原作が終了しているからだが、残念ながら世界情勢は混沌としてしまっていた。これは日本人として到底許せるものではない。当初は政争のための失点探しにすぎなかった彼らであったが、それを知って以降は野党は本気で扇を攻め立てた。そもそもナナリーは植民地支配を行っていたシャルル皇帝時代のエリア11総督で、超合集国とぶつかっている敵対者だったのだ。その彼女が超合集国にのうのうと入っているのはあまりに拙いことだった。勿論、ゼロレクイエム直後の混乱期ならばともかくその熱気が冷めて落ち着いて来ればその経歴はあまりにも問題になるのは言うまでもないだろう。それはゼロの餌という立場のもろさも理解せずに能天気にお姫様生活をやっていたナナリーに対する痛烈な皮肉だった。「では、貴女はナナリー被告に対して証言するべきことはないと?」リリーシャが原作介入することなく終了した場合はこうなるんじゃないかと予想しました。最終回でナナリーと扇が栄達していますが、どう考えても人選に問題がありすぎで、ゼロレクイエムを台無しにしかねない人事ミスです。「そうですね。では質問を変えましょう。貴女は何故出奔したのですか?」そして出てくるのは扇の問題の数々だ。ブラックリベリオン以前からヴィレッタと同棲関係にあったことや、ブラックリベリオンの際の扇とヴィレッタの不審な行動、ゼロ死亡発表辺りからの不自然なシュナイゼルとの共闘などなど、どう考えても扇がブリタニアのスパイだったとしか思えなかった。その後、裁判は進み黒の騎士団日本人幹部たちやナナリーたち旧皇族は死刑となった。それは彼らがやったことを考えれば当然の事でしょう。そんなナナリーを日本政府は盛大に叩いた。というよりそんな虐殺皇女が国家元首として超合集国にのうのうと参加しているなど認められるものではない。当然ながら、そんな日本につられて各国もナナリーを問題視し、更にはブリタニア国内でもナナリーは盛大に叩かれてしまった。はっきり言って能力や過去の実績などを含めて考えると、この二人ほど国家元首に相応しくない人間はそうはいないだろう。自分の身に危険が降りかかっているのだから対処するのは当然である。コーネリアやナナリーのように総督という要職についていながら職務放棄して出奔したわけではないので、私の行動は問題ない。「そうですね。確かにルルーシュ陛下とナナリー被告はその後すぐに日本に人質に送られているわけですから、身の危険を感じて出奔した貴女の行動は正解だったでしょう」ヴィレッタが純血派のナンバー3であった事、シンジュクゲットーで日本人虐殺に参加していた事、ブラックリベリオン功績で男爵になった事などとんでもない経歴の持ち主であったのだ。しかし、私は原作に介入しないことにした。それ故、原作キャラに必要以上に関わることなくマリアンヌ暗殺後はこの世界から離れて監察軍で活動していた。
王の目、王の耳 ――ナナリーin黒の騎士団 ルルーシュに命じる! ――生徒会コメディ?微ミレルル バレンタインSS ――黒の騎士団内ギャグ? 届けられたのは、パンドラの匣 ――ユフィルル。皇族バレ 目次.
それが切っ掛けで、 ブリタニアを倒す為に組織を作る事を決意し、 黒の騎士団を立ち上げた事、 自分の正体がブリタニア人でしかも皇族で有る事が知れれば組織が簡単に瓦解することは容易に想像出来る事から、正体を明かす事が出来なかった事、 ユーフェミアに関しても、最初は特区日本�
ルルーシュ中心で黒の騎士団やスザク、ナナリーに厳しめというかヘイト気味なところもあります。ご注意ください .